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自分に合ったクライミングシューズの選び方とオススメクライミングシューズはこちら!

 2022/10/06 クライミング情報
この記事は約 11 分で読めます。 3,814 Views

クライミングをするうえで欠かせないのがシューズ

最近では豊富な種類のシューズが発売されているため、どのメーカーのどの靴がいいのか分からなくて困っているという人もいることでしょう。
自分にあった靴を見つけたいけれど、様々な靴を履いてみないと分からない。そこで今回は、クライミング歴8年の私が今まで履いた靴や、友人から勧められた靴をご紹介します。

 

 

クライミングシューズの種類

 

クライミングシューズには様々な種類があります。そのため、シューズを選ぶにはその靴の特徴を知ることが大切そこで3つの要素から靴選びの基準をご紹介します。

 

(1)固定方法

 

クライミングシューズは足とシューズを固定する方法がおおそよ3種類あります。

スニーカーのように靴紐で縛るタイプやベルクロで固定するもの、スリップオンタイプのものです。それぞれの特徴は以下。

 

 

 

靴紐タイプ:自分の足にフィットさせることができるが、トゥフックなどは滑ってしまう可能性が高い。また、脱ぎ履きするのが手間。外岩の本気トライなどにおすすめ。

 

 

ベルクロタイプ:靴紐タイプに比べてフィット感には欠けるものの、しっかりと固定でき、脱ぎ履きが楽。ジムや外岩など、オールラウンダドに履ける。

 

 

スリップオンタイプ:靴紐やベルクロがついていないので、脱ぎ履きが楽。しかし、フィット感には欠け、ヒールフックをしたときに脱げてしまう恐れあり。ジムでのトレーニングシューズなどにおすすめ。

 

 

(2)ソールの形状

 

クライミングシューズの形状は主に3種類。ソールがまっすぐになっているフラットタイプとソールがつま先が下がっているダウントゥタイプ、スニーカーのようにつま先が少し上がっている船底タイプです。

特に船底タイプはボルダリングやリードクライミングでは使用されないことがほとんどなので、ここでは割愛します。

 

 

フラット:履き心地がよく、足へのストレスが少ない。壁の形状を選ばず、履けるので様々な課題に対応可能。

 

 

ダウントゥ:強傾斜などで足を残すことに特化したタイプ。足へのストレスが強く、上級者向け。

 

 

(3)ソールの硬さ

 

ソールは硬めとやわらかめなどがあり、シューズを選ぶうえで重要になってくる要素。

硬め:スラブなど体重を乗せるときに足がフットホールド等に負けない。強傾斜などでは滑ってしまう恐れあり。足裏感覚は鈍い。ボテで滑りやすい。体重のあるクライマーにおすすめ。

やわらかめ:強傾斜などで足を残すことに強い。足裏感覚は敏感。スラブなどでは足がフットホールド等に負けてしまう恐れあり。ボテで滑りにくい。軽いクライマーにおすすめ。

 

 

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おすすめのクライミングシューズ

 

(1)ソリューションコンプ

 

最初におすすめするのはスポルティバから発売されている、ソリューションコンプ。

 

 

 

 

ジムや外岩など、場所を選ばずにしっかりとしたパフォーマンスを発揮してくれる靴です。特にコンペなどで様々な課題に対応しなければならない時におすすめ。靴自体の作りがしっかりとしているため、リソールをして履き続けることができます。

ソリューションの丸いヒールカップからオーソドックスなヒールカップに変更されたため、ヒールの相性が合わなかった人も試してみる価値があります。

デメリットとしては、特出した特徴がないこと。

 

(2)インスティンクトVSR

 

スカルパから発売されているインスティンクトVSRもおすすめ。スポルティバよりは横に広い足型になっているため、幅広な靴を求めている人におすすめ。インスティンクトVSよりはソールが柔らかめになっているため、ジムや外岩など、場所を選ばない靴といえるでしょう。ヒールのかかり具合はピカイチです。

 

(3)ハイアングル

 

アディダスファイブテンから発売されているハイアングルも性能の高いくつ。楢崎選手が愛用している靴としても有名ですね。靴自体が柔らかく、自由度が高いです。ステルスC4と言われるソールを使用しており、滑りにくさの点では他の追随を許しません。

細い足型なので、幅広の人には向かないかもしれませんが、アディダスとファイブテンが融合してから少し改善された気がします。ヒールをかけるには慣れが必要かも。

 

(4)アンパラレルのフラグシップ

 

アンパラレルから発売されているフラグシップモデルもバランスの取れた靴といえるでしょう。エッジング性能やスメアリング力、ヒールやトゥフックなど対応力は幅広いです。ソールは独自開発したRSラバーで低過重でもフリクション性能を発揮してくれますが、花崗岩の結晶への立ちこみなどには不向きかも。楢﨑智亜氏が監修しているだけあって、コンペやジムクライミング向き。

 

(5)ドラゴ

 

スカルパから発売されているドラゴもいい靴の一つ。

 

 

 

 

つま先の性能はとてもよく、強傾斜で足を残すようなムーブやスラブでの極小フットホールドの立ちこみなど、申し分ありません。ワールドカップなどを見ていると、ドラゴを履いている選手が多い印象。

ヒールカップが細いうえに浅いため、他の靴では踵が余ってしまう人におすすめ。

 

(6)フューチュラ

 

スポルティバからノーエッジを採用した靴として発売されたフューチュラも注目しておきたいところ。森秋彩選手が愛用している靴でもあります。柔らかいけれど、靴の作りはしっかりとしていて足裏感覚に優れているシューズですが、ノーエッジは好みが分かれます。

足裏感覚を向上させたソリューションといった印象で、外岩でもジムでも申し分ない性能を発揮してくれますが、エッジがないため垂壁での極小フットホールドに立ちこむようなムーブには不向き。

 

(7)コブラ

 

スポルティバから発売されているスリップオンタイプのクライミングシューズとしてコブラも目が離せません。脱ぎ履きがしやすく、価格が安いのが最大の特徴。ジムでのクライミングはトレーニングと割り切っている人におすすめです。

最近はスリップオンタイプのシューズはあまり見なくなってしまったので、とにかく安い靴を手に入れたい場合は選択肢に入ってきます。

スピードクライミングでよく使われている靴としても有名ですね。

 

(8)ブースティック

 

外岩に特化したクライミングをしたいならスカルパから発売されているブースティックも視野に入ってきます。

ソールはかなり硬く、足裏感覚はほぼありませんが、その分極小のフットホールドに立ちこむような動きにはかなり強いです。そのため、外岩の垂壁やスラブに特化している靴といえます。

 

(9)ミウラ

 

スポルティバから発売されているミウラは長年、外岩クライマーから愛されてきた靴。

 

 

 

 

花崗岩最強はミウラと言われていた時代がありました。この靴もかなりソールが硬いので、花崗岩の結晶に乗り込んでいく動きにはかなり強いです。ブースティックとちがい、レースタイプなので足にフィットして横ずれがすくないのもポイントが高いです。

 

(10)キメラ

 

花崗岩のスラブをどうしても登りたいという人はスカルパのキメラをおすすめします。小川山の不可能スラブに行ってみると分かりますが、そこに通っている人が全員キメラを愛用していたことには驚きました。

ミウラと同じくレースタイプでターンインとダウントゥはきつめですが、ソールはミウラよりは柔らかく、足裏感覚に優れながら結晶に足が負けない仕上がりになっています。

 

 

まとめ

今回はシューズの特徴とおすすめの靴をご紹介しました。クライミングシューズはその性能と、足型が合っているかがとても重要なので履いてみないと分からないことも多いです。ブランドによっても差があるので、スポルティバは合わないが、スカルパは合うといった話もかなり聞きます。

そのため、まずは店頭で試着してみて自分に合っているかを確認してみてください。

 

 

 

クライミングシューズリペアについて
履きなれた靴がヘタってきたときや、爪先に穴が空いてしまった時やソールのグリップが効かなくなったときはどうしますか?

A.捨ててしまう

B.リペアしてもらう

 

もちろんこちらに関してはA/Bどちらの選択でも問題ありませんが、なるべくならBを選択してもらいたいです。クライミングシューズのリソールは可能です。

あまりにもアッパーの状態が悪ければ捨ててしまっても良いのですが、アッパーの状態が良くてまだまだ履けそうであれば、ソール交換を施すことが可能になります。

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磯井 貴範

磯井 貴範

書店員の経験から今までに触れた映画や小説などは1000タイトル以上。
クライミングジムのインストラクターをしながらライターとして活動中。
レッドポイントは御前岩のパチンコゲーム(8b+/5.14a)

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