スポルティバの登山靴に取付可能なソール一覧!ビブラムソールを使用してのカスタムについて。
若者に人気のスポルティバの靴。どのVibramソールでの修理が良いか、履き心地はどうなのか、スポルティバの登山靴でも人気のあるモデルを修理しました!
Contents
スポルティバは何のメーカーですか?
スポルティバは北イタリアで創業した靴メーカーになります。
登山靴を中心にクライミングシューズ、トレイルランニングシューズ、アプローチシューズなどを開発・製造しております。
山のマークに黄色のロゴがとても目を引き、日本でも多くの人々から愛されているメーカーです。
登山においてはトランゴSEVOやドラゴンやネパールなど、デザインや機能性がよく、斬新なデザインとカラーリングか特徴的です。どこの山を登っても見ない日はないくらい多くの人に履かれており特に若い層には人気です。
スポルティバは創業以来、最高水準の自社工場から世界各国へ製品を送りだしており、外部委託が多いイタリアのフットウェア業界においてはとても珍しく、製品の製造においても環境保護を優先して、最高の製品を作り出しています。
出典:LA SPORTIVA
トランゴSEVOについて
トランゴSEVO(TRANGO S EVO GTX)はトレッキング並みの軽快な歩行性能とクライミング性能を両立させたブーツで、新たなカテゴリーを開拓した人気のある登山靴です。
ソールにはVibram1219を使用しています。踵にはセミワンタッチアイゼン対応のコバが付いており、残雪期登山にも最適な1足になります。
出典:LA SPORTIVA
トランゴSEVOのソール交換について
ミッドソールにはウレタンを使用しているので、年数が経過すると加水分解の恐れがあり、ミッド部分からウレタンがボロボロと崩れる可能性もあります。
ソール交換の目安としてはウレタンとソール部分に剥がれやウレタンの劣化したときには、ソールが加水分解を起こしているサインになりますので、山には絶対に履いていかないように注意をして下さい!
それでは実際にソール交換について見ていきましょう!
今回使用するソールはVibram1219になります。
特徴は爪先部分にクライミングゾーンが付いており、急傾斜の岩稜隊帯にも対応しクライミング性能を両立させてソールです!
踵コバを再利用する方法
トランゴSEVOは踵にプラスティックのコバが付いています。
基の通りに踵部分にコバを付ける場合は、踵のコバを再利用していくことが可能になります。
それではBeore/Afterを見ていきましょう。
Before
After
今回はソールとミッドソールの交換を施しております。
ミッドソールは加水分解を起こさないEVAを使用しており、今後は加水分解を起こさない靴として生まれ変わりました。
今回はラウンドラバーは交換をしませんでしたが、ラウンドラバーが硬化したり劣化している場合は交換が必要になります。
トランゴS EVOは踵コバが付いているタイプですが、こちらのくつは踵コバを再利用しないで取り除いています。
踵コバについては再利用を施すか外してしまうか、どちらでも対応は可能になります。用途に合わせて選択をお願いします!
豆知識!
EVAとは(Ethylence Vinyl Acetate Copolymer)エチレン ビニールアセタート コポリマーの略で、エチレン酢酸ビニル共重合体させた合成樹脂のことです。
私たちが生活をしている中でも多くの物に使用されており、サンダルの底やバスマットなどにも使用されています。
特徴としては軽量で柔軟性と弾力性があり、とても丈夫な性質を持った材料になります。
踵コバを取り除く方法
プラスティックコバはアイゼンを引っ掛けるためのコバとなりますので、必要がなければ踵に付いているコバは取り除くことも可能です。
Before
After
Vibram ビブラムソールを使用して色々なタイプの靴を修復する専門店になります。
当店は登山靴・ワークブーツ・クライミングシューズ・ワークブーツ・婦人靴の修理専門店です!
ソール交換を施したい方は下をクリック
↓ ↓ ↓
トランゴキューブについて
トランゴキューブ(TRANGO CUBE GTX)は高強度なナイロンファブリックをベースに、補強時のサーモプラスチックと超軽量レースフックの3つのパーツを一工程でインジェクション成形で作らているモデルになります。防水性・軽量性は抜群でデザインも斬新的です。
出典:LA SPORTIVA
トランゴキューブのソール交換について
トランゴキューブのソールもウレタンで出来ており、加水分解を起こす可能性があるソールになります。
こちらもソール交換が可能で、ソールはVibram1219を使用していきます!今回はラウンドラバーも交換して踵コバも再利用を施しておりますので、以前と変わらない仕様になります。
Before
After
トランゴSEVOとトランゴキューブの違いは?
トランゴシリーズは4足の靴から構成をされております。「トランゴ S EVO」「トランゴタワー」「トランゴキューブ」「トランゴALP EVO」
こちらの4足はライトアルパインシューズというカテゴリーになります。
ではライトアルパインシューズは何か?
夏靴だけどもセミワンタッチアイゼンの装着が出来て、岩を登る性能を高めた登山靴のことになります。
トランゴS EVOは元祖ライトアルパインの靴で足入れのよさとフィット感は抜群です!
トランゴキューブは軽量で柔らかいのが特徴です。また、スニーカーを履いているような感じの登山靴になります。
登山靴を選ぶときは足のサイズや足幅は人により異なるので、試履きをすることが重要ですね。
ネパールエボのソール交換について
厳冬期の登山靴になります。靴の作りも重厚でふくらはぎ部分にミニゲイターを装着して雪などの侵入を防ぎ保湿力をUP。
4000m級の登山や国内厳冬期の縦走に最適なポテンシャルが詰め込まれた1足になります。
ソールはVibramTetonを使用します。こちらは冬山用のソールになります。
かなり年数が経過している靴になりますが、こちらもソール交換が可能になります。
Before
After
このようにネパールエボのソール交換もVibramソールを使用してソール交換を施すことが可能になります。
使用ソール Vibram Teton
今回の修理はソール交換、ラウンドラバー交換、アイゼン板再利用加工となります。
アイゼン板の爪先はウレタンで出来ているので、加水分解を起こして再利用が出来ない場合もあります。
その場合は6mmの合成板をアイゼン板として利用して、爪先にアイゼンが引っ掛かるように加工を掛けていきます。
まとめ
スポルティバの登山靴についてまとめました。スポルティバは品質、デザイン、機能性も良く世界的にも有名なメーカーで日本においてもとても人気があります。
登山靴は新品を履きならすまでは時間がかかりますが、履きなれた靴を修理して履くことにより履きならす時間も必要ありません。
ソールがすり減ってしまってもアッパーは丈夫に出来ていますので、お気に入りの靴や履きなれた靴においてはソール交換をすることをお勧めします!
Vibram ビブラムソールを使用して色々なタイプの靴を修復してくれる専門店になります。
当店は登山靴・ワークブーツ・クライミングシューズ・ワークブーツ・婦人靴の修理専門店です!
ソール交換を施したい方は下をクリック
↓ ↓ ↓