クライマーにお勧めの岩場は何処？初心者から上級者まで楽しめる岩場はこちらで決まり！

梅雨はなかなか外岩に行けない季節。しかし、シーズンに向けて準備を始めるにはちょうどいいといえるでしょう。

特に始めて外岩に行く場合は、情報を集めておくのは大切。車で行くなら駐車場があるのか、ローカルエリアの場合、守らなくてはいけないルールが細かく決められていることもあります。

そのため、今回は初心者から上級者まで楽しめるおすすめの岩場をご紹介します。

それぞれ岩質がことなる岩場

岩場には場所によって岩質がことなってきます。大きく分けて4つの岩質があります。

・チャート
・石灰岩
・花崗岩
・凝灰岩

チャートは微生物の死骸や生物の骨片などが沈積して押し固められた堆積岩。特に主成分が二酸化ケイ素のものをチャートというそうです。表面がツルツルしていることが多く、フリクションはいいとはいえません。川添いにある岩場に多いです。

石灰岩も同様に堆積岩ですが、その主成分は炭酸カルシウムになります。生物の殻などが押し固められてできた岩。雨水や川の水流などの影響を受けやすく、表面がぼこぼこしていることが多いです。

花崗岩は溶岩が冷えて固まってできた岩になります。表面がざらざらしているため、フリクションはかなりいいです。指先に岩表面の結晶が刺さることもあり、痛いくらいです。

凝灰岩は火山灰が沈積し、押し固められてできた岩になります。かなり柔らかく風化しやすいため、岩の表面がつるつるしていることもあります。フリクションはいいとはいえないかもしれません。

以上の岩質を踏まえて、おすすめの岩場を見ていきましょう。

初心者におすすめの岩場

（1） 御岳渓谷

最初におすすめするのは御岳渓谷にある岩場です。通称「御岳」。川添いに岩がゴロゴロしており、課題も豊富。簡単な課題から難しいかだいまでバリエーションが豊富です。岩質はチャートなので、ツルツルしているのが特徴。

日本のボルダーグレードの基準の一つとされる忍者返し1級がある岩場としても有名ですね。特に忍者返しの岩には四段もあるので、幅広い層のクライマーが楽しめます。

↓↓忍者返し岩↓↓

しかし、チッピングされた影響で以前の課題ではなくなってしまったものもあります。

JR青梅線御嶽駅の目の前を多摩川が流れており、その両岸がボルダリングエリア。そのため電車でも行くことができます。駅前にボルダリングで使うクラッシュパッドを貸し出しているお店もあるので、靴とチョークだけを持って行けば十分。

おすすめ課題は溶けたソフトクリーム岩にある3級や9級など。マミ岩のマミ岩右3級もおすすめです。

↓↓マミ岩↓↓

（2） 小川山

小川山は長野県南佐久郡川上村にある山。金峰山荘や廻り目平キャンプ場があるため、駐車場は広いです。しかし、人気のエリアなのでシーズン中はかなり混みます。朝早くから行かないと車を停めることが難しいかもしれません。

このエリアで初心者の人にチャレンジしてもらいたいのは、クジラ岩にあるエイハブ船長1級です。日本のボルダリングにおいてグレードの基準の一つとされているクラシック課題なので、クライミングをしているなら一度は登っておきたいところ。

また、エリアがかなり広く、岩数も豊富。そのため、「遊びつくしてやる課題がない」とはならないでしょう。基本的な岩質は花崗岩なので、フリクションはかなり良好。

特にビクター岩には4級～1級の課題が多く、初心者におすすめですし、四段や五段もあるので上級者も楽しめます。初心者の人は上級者の人に連れて行ってもらうといいかもしれません。

↓↓ビクター岩↓↓

（3） 瑞牆山

瑞牆山は山梨県北杜市須玉町小尾にあります。みずがき山自然公園キャンプ場があるので、駐車場も完備されていますが、やはりシーズン中は混むため早い時間にいくことをおすすめします。

小川山とかなり近い場所にあるので、泊りで遊びに行くなら、一日目は瑞牆山で登って二日目は小川山で登るなんてこともできます。また、花崗岩なのでフリクションのいい岩場といえます。

おすすめ課題は千里岩の百里眼1級。一手ものの課題で、スタートからリップを叩きにいきます。

ガリガリ岩のガリガリ君1級もおすすめです。この岩には9級からあるので、みんなで遊びにいくといいかもしれません。

二～五段を登る上級者の人にもおすすめの課題が多いエリアなので、初心者の人と上級者の人が一緒に行っても、両方打ち込める課題があります。

特に皇帝岩にはかなり高グレードの課題から7級の課題まであるので、上級者に連れて行ってもらうといいかもしれません。

（4） 下仁田

次にご紹介するのは下仁田ボルダーです。群馬県甘楽郡下仁田町にある鏑川の川岸に広がるエリアになります。駐車場は広くなく約5台くらいしかとめられないので、満車の場合は1kmほど離れている道の駅に行きましょう。

エリア自体はあまり大きくありませんが、4級～2級の課題が揃っているので初めての外岩におすすめです。

また、高さのある岩もあるので登りごたえがあります。上級者は抜歯二段にチャレンジしてみるといいかもしれません。このエリアの看板課題です。動画は下仁田ボルダーの1級です。

（5） 笠間

笠間も写真者におすすめのエリアになります。茨木健笠間市にある岩場。駐車場は広いので、早い時間帯に行けばまず停められるでしょう。暖かくなってくると虫がでるのでシーズンは冬限定ですが、いい課題が揃っています。

おすすめの課題はワシントン倶楽部2級です。手をいかに岩についつかせることができるかが求められます。

ほかにも9級～1級くらいまでの課題が多いので初心者はいろいろな課題を触ることができるでしょう。岩質は花崗岩なので、フリクションはかなりいいです。

因みに、Q番二段が笠間最難課題になります。上級者の人は挑戦してみるといいかもしれません。

まとめ

今回ご紹介したのは、基本的に初心者が楽しめる岩場。その中でも行きやすいのは御岳や笠間だと思います。上級者の人に連れて行ってもらうなら、小川山や瑞牆山など幅広いグレードの課題がある岩場がいいかもしれません。

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