靴に使用されている素材を検証!合成ゴムソール・スポンジソール・ラグソール・ウレタンソールについて
前回の記事に引き続き、今回も靴修理に対応可能なソールについて見ていきましょう!
靴底の材料ですが、今回は合成ゴムソール・スポンジソール・ラグソール・ウレタンソールについて検証していきます。靴によって様々なソールが取り付けられており、ソールにより様々な違いが出てきます。
ソールの種類についてですが、前回のブログで案内しましたが、今回はその続きになります。
Contents
ソールの種類について
- レザーソール
- クレープソール
- ラバーソール
- 合成ゴムソール
- スポンジソール
- ウレタンソール
今回は「合成ゴムソール」「スポンジソール」「ウレタンソール」について検証していきたいと思います!
合成ゴムソールについて
合成ゴムとは天然ゴムに対して、人工的に合成されたゴム状物質あるいはゴム弾性体、およびそれらの原料である合成高分子化合物の総称のことになります。
合成ゴムの底材を作るには何種類かの材料を練り合わせて作っていきます。
ソールで有名なVibram社のソールは写真のような合成ゴムソールを多くの種類製造しています。材料の組み合わせによりゴムの硬さなどを調整して、様々な靴に対応が可能になりました!
下記のソール以外にも様々なタイプがあります。
合成ゴムソールではどのようなリペアが可能か?
合成ゴムが多く使用されている靴はブーツや登山靴、代表的なブランドでレッドウィングやダナー、チペワなどが上げれます。
レッドウィングのエンジニアであれば、ヒール交換、ソール交換にてリペアが可能になります。また、セッター系の靴においてはオールソール交換が一般的になります。
オールソール交換(レッドウィング アイリッシュセッター)
合成ゴムソールのVibram 4014へ交換
Before
After
オールソール交換(レッドウィング エンジニア)
合成ゴムソールのVibram430へ交換
Before
After
Vibram ビブラムソールを使用して色々なタイプの靴を修復してくれる専門店になります。
当店は登山靴・ワークブーツ・クライミングシューズ・ワークブーツ・婦人靴の修理専門店です!
ソール交換を施したい方は下をクリック
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スポンジソールについて
スポンジソールはクッション性がよくコンフォートシューズやスニーカーで使用されることが多いソールになります。
軽い・柔らかい・疲れないの3つの条件を満たすアウトソールが「スポンジソール」になります。スポンジソールはデザインよりも機能性が際立っており、メリットとしては「軽くクッション性に優れている」「衝撃を吸収して摩耗性が高い」「疲れにくい」などが上げられます。
デメリットとしては「寿命が短い」ことが上げられます。
このようにスポンジソールは履き心地を重視するカジュアル志向の方に向いているアウトソールになります。
合成ゴムソールではどのようなリペアが可能か?
スポンジソールはカジュアルでコンフォート向きのアウトソールですので、ドレス系のシューズ(革靴)などには向いておりません。スリッポンやブーツなどには取付をしても問題ありません。
一般的にはオールソール交換を施すのに優れています。また、4mmほどのスポンジ系のソールに加工を掛けてソール交換を施す場合もありますので、様々な靴に取付をすることが可能になります。
オールソール交換
スポンジソールのVibram 2021に交換
Before
After
ウレタンソールについて
ウレタンソールは保管状態により「加水分解」を起こすタイプのソールになりますが、多くの靴材料にウレタンが使用されているのはなぜでしょうか?
ウレタンは登山靴にも多く使用されていますが、耐摩耗性に大変に優れていることと軽くてクッション性も良いことが上げられます。ウレタンは履けば履くほど強くなり、ウレタンンに密度が濃くなり締まっていくようにできていますが、箱に入れて長年履かずにほっておくと加水分解を引き起こしてしまいます。
ウレタンソールに適している方は登山をする方や営業で毎日のように履く方にはとても良い材質の靴になります。
ウレタンソールではどのようなリペアが可能か?
ウレタンを使用した靴の場合は部分的な張替えをすることが出来ませんので、オールソール交換での対応になります。ミッド部分に使用されているウレタンをすべて取り除く必要があります。
加水分解を起こすと下記のようにソールがボロボロになります。
このようになってしまってもソール交換を施せば、問題なく履く事が可能になります。今後は加水分解を起こさないソールでの張替えが可能になります。
もちろんウレタンを使用してのソール張替えも可能になりますので、使用する頻度により取り付けるソールを選択していくことも大事になります。
ウレタンを使用しての張替の可能になりますが、ウレタンの場合は今後、加水分解を起こすものであるということを認識しておく必要があります。
靴の保管方法などで加水分解が加速する場合がありますので十分に注意をしてください。
Vibramのウレタンソールを使用した場合のソール交換
After
加水分解を起こさないソールへの交換
一度加水分解を経験してしまうと、同じウレタンを使用する場合は加水分解の心配をしないといけません。
そのような場合は加水分解を起こさないソールの取付をお勧めします。
ミッドソールをEVAで加工することにより、加水分解を起こさないソールへ交換が可能になります。
Before
After
まとめ
合成ゴムソール、スポンジソール、ウレタンソールについて見てきました。新しい靴を購入する時もどのようなソールが付いているのかを見ることもとても重要です。
その靴を履いて何をしたいのかを考えると靴選びも面白くなっていきます。
ソールリペアでは合成ゴムソール、スポンジソール、ウレタンソールであれば問題なく修理を施すことが可能になります。
また、メーカーにおいて修理が出来ないといわれている靴でも「ナカダ商会」であれば様々ヴィブラムソールを使用してのご案内が可能になります。
Vibram ビブラムソールを使用して色々なタイプの靴を修復してくれる専門店になります。
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