重登山靴のフルメンテナンスについて!中底・リブ・ウエルト全ての交換!
革製の重登山靴ですが、やはり長年履いていると見えない箇所が損傷をしており「中底・リブ・ウエルト」の交換をしないと修理が出来ない場合があります。
今回は見た目は大丈夫そうな靴でも、靴をバラシてびっくりするような靴がありましたので、革の重登山靴を持っている方は参考にしてください。
Contents
今回修理を施す「革製重登山靴 A」
その靴がこちら
「ノウィージャン製法」の靴です。
修理前の状態
こちらの靴の場合は【ウエルト】【中底】【リブ】【中板】【ソール】全ての交換が必要になります。
Before
こちらの時点でウエルトが損傷している事が解ります。
オレンジのラインで丸く囲った部分ですが、こちらはコバと呼びます。
本来であれば、コバ部分とミッドソールを貼り合わせてから、ダシ縫いを掛けていきますが、こちらのコバがすでにほとんど無くなっているような場合は、ダシ縫いを掛けることが出来ないのでウエルト交換(革)が必要になります。
中板を取り除いて、ダシ糸も取り除いた状態がこちら
中底の確認も必要です。
中底が革製でヒビが入っていたり、切れてしまっているものは中底から交換が必要になります。
ウエルトも全て取り除いていきます。
中底とリブも交換していきます。
修理後の状態
中底とリブ・ウエルトの交換を施しました。
中板も貼り合わせて、ダシ縫いも終わっている状態です。
ソールを取り付けた状態(完成)
今回修理を施す「革製重登山靴 B」
その靴がこちら
「ノウィージャン製法」の靴です。
修理前の状態
こちらの靴の場合は【ウエルト】【リブ】【中板】【ソール】全ての交換が必要になります。
修理靴Aと違う点は、中底を交換しなくて大丈夫でした。
Before
ソールを剥がした状態
中底はヒビがが入っていなかったので、交換をしなくても問題ありませんでした。
リブ交換・ウエルト交換
ウエルト部分の革を大きく取り付けていますので、余分な革をカットしてからコルクを入れて、中板を取り付けていきます。
その後はダシ縫いを掛けてからソールの取付を行います。
ソールを取り付けた状態(完成)
ソール交換の他に履口の革&スポンジ交換とジャバラ部分の革補強及び踵部分の剥がれ接着、クリーニング&ワックスの作業を施しました!
今回の修理費用はこちらから
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
昔ながらの重登山靴も新しい靴として再生をすることが出来ました。
今回の修理では、ウエルト交換・リブ交換・中底交換・中板交換・ソール交換の5つの修理過程が必要となる大掛かりな修理となりましたが、これだけ傷んでいた靴も修理が出来ることを知ってもらえることがうれしいです。
大切な靴や愛着のある靴、これは周囲出来ないだろうと思っている靴を持っている場合は「靴修理大好き工房」へご相談下さい。
今回の修理費用はこちらから
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登山をするには登山靴は重要なアイテムになります。登山靴は定期的なメンテナンスが必要になります!
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