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ソールが突然剥がれた!登山靴の修理は可能なの?登山靴加水分解について

 2016/07/02 登山靴修理
この記事は約 6 分で読めます。 40,690 Views

登山靴のソールが剥がれてしまった・・・

そんな時、あなたはどうしますか?もしも山の登っている最中にソールが剥がれてしまったらかなりパニックになりますよね。実際、北アルプスの有名な山小屋では、1日に最低1人は靴底が剥がれてしまって駆け込んで来る方がいて、そのたびに針金とガムテープで応急処置を施しているとご主人が言っておりました。

そうならないために日ごろから、靴の点検がとても重要になってきます。
では、ソールが剥がれることが事前にわかる方法はあるのでしょうか?

 

 登山靴修理について

登山靴の修理は可能なの?

登山靴の修理は可能です。

靴自体の金額が高く精巧に作られておりますので、ほとんどの靴において修理は可能になります。

靴にも様々な形状のものがあります。カップタイプの靴、昔ながらのダシ縫いタイプの靴、EVAタイプの靴、ウレタンタイプの靴、アイゼンタイプの靴など。
純正のソールを希望される場合は、購入店舗に問い合わせをするか、メーカに直接聞いてみるのがお勧めです。また、純正ソールではなくても良いので、張替えをしたい場合も問題ありません。登山用のビブラムソールを使用して、現在のソールの形状に近いソールにて張替えを行います。

 

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登山靴のソール寿命について

登山靴のソールには様々な材質で作られております。アウトソールは世界で最も有名なVibramソールが付いているものがほとんどで、ミッドソール部分にウレタンやEVAなどの材質が使用させれおります。自分の履いている靴のソールがどの種類の材料で作られているかを知ることがとても重要です。
履き方や保管方法により、ソールの寿命は異なりますが通常は5年前後と言われています。

「加水分解」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、登山靴の場合も多くの靴にウレタンゴムを使用しています。

 

では「加水分解」とは一体何か?

↓ ↓ ↓

 

加水分解一例

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  • 加水分解とは?

加水分解とは化合物が水と反応を起こして起こす分解反応になります。小さい分子が分解されてしまい、樹脂として形を保てなくなります。簡単に言うと、靴底がボロボロになる現象のことです。

  • ポリウレタンの寿命は?

保管状態にもよりますが、5年前後と言われています。「ポリウレタン」の寿命ですが、すでに製造されて時点から経年劣化が始まっているので、保管のさいはくれぐれも注意をして保管をしてください。車のトランク、風通しの悪い押し入れや靴箱などはNGです。

  • 加水分解を遅らせることはできる?

通常、加水分解を遅らせることは出来ませんが、何点か方法があります。まずは一度、短時間でもよいので靴を履いてソールに圧力をかけることで、加水分解を遅らせることができるといわれています。あとは通気性の良い場所で保管することと、常日頃から履いてあげることです。

 

登山靴の点検について

登山靴を使用する際は登山靴の点検を必ず行ってください。

靴ひもやフック、D環などにゆるみがないかどうか。

縫い糸のホツレはないかどうか。

アウトソールの減り方は問題ないか。

アウトソールの場合、ブロックが1/2程度消耗している状態ですと、非常に滑りやすくグリップ力が低下して危険なことにもなりかねませんので、ソールのすり減りやラウンドラバーの剥がれやソールに隙間がないかどうかなど、最善の注意を払ってください。山行前には、時間に余裕をもって登山靴の点検をすることをお勧めします。

 

登山靴の保管方法について

登山靴は保管状況により、靴の寿命が大きく異なってきます。

高温多湿な場所での保管は適しておりません。車のトランクやビニール袋に入れたままの状態や靴箱など、密閉しての保管はお勧めできません。ソールの経年劣化を早める原因になります。靴をご使用後、保管をする際は、靴の汚れを落としてから陰干しをして湿気を取り除いて、新聞紙などを靴の中につめて通気の良い場所で保管をすることをお勧めします。

どうしても靴箱などに入れる際は、山で使用しないときでも少しでもいいので靴を履いてあげることが大事です。

 

まとめ

まずは自分が履いている靴のソールの特徴などを良く把握することでソールの交換時期などが自分自身で分かるようになります。ウレタンを使用している靴であれば、ウレタン部分を指で押してあげて、あまりにも柔らかくなっているようであれば加水分解が進んでいる可能性がありますので、使用するは避けたほうが良いという事になります。また、ソールの隙間などがある場合もソールが剥がれる可能性があります。

ソールの底面もしっかりとチェックしてください。溝は残っているか?溝が浅くなっている場合は滑る原因にもなりますので注意してください。

以上のように登山靴は靴の特長を把握することと、靴の点検作業、登山靴の保管方法を実践すれば、より靴を長く履くことが可能になります。

ウレタンを使用している靴は加水分解を起こすことを頭に入れて、加水分解が起きそうな場合はその靴の使用は避けて、すぐにソールの張替えをする様に心掛けてくださいね。

 

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Yoshinori

Yoshinori

Vibramソール大好きのソールマニア。愛着のある靴を大事にしてもらうことに生きがいを感じ、色々な靴のカスタマイズを提唱する、ソールカスタマイズアドバイザー。
お客様が笑顔になれるよう様々なリペアを研究しご提案していきます。
ポイ活マスターとしても活躍中!ポイントを有効活用すための方法も同時に発信しています。

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